今日は、キンナンバー154白い魔法使い 黄色い種音11の日です。
『鉄道員(ぽっぽや)』は浅田次郎さんの短編小説のため、時間をかけずに繰り返し読んだ記憶があります。生後わずか2ヶ月で他界した娘さんが成長し、父(駅長)を駅に訪ねてくる物語でした。このストーリーは2011年3月11日に起きた「東日本大震災」で子どもをはじめ、大切な家族を亡くした遺族が、実際に数年後に遭遇した出来事にあまりに似通っています。この物語と同じように「3・11」で亡くなった娘が、数年後、過ぎ去った歳月と同じだけ成長し、自宅に現れたと証言する遺族がNHKの番組に登場しています。
原作の浅田次郎さんは次のように語っています。「散歩しているときに、あの(鉄道員の)ストーリー全部が一瞬にして頭の中に降って来た」と。
悲しみの先にある奇跡的な出来事を通しての奥深い「優しさ」を感じさせてくれる物語は、ある意味、宇宙からのあまりに深い愛と癒しと激励だったのかもしれません。
高倉健さんは1931年2月16日生まれ K234 白い魔法使い 白い風 音13。浅田次郎さんは1951年12月13日生まれ K34 白い魔法使い 青い手 音8です。ちょうど本日が68歳の誕生日です。
2人は共に「白い魔法使い」。高倉健さんの演じた主人公は、娘や妻の最期も仕事のため看取ることが出来ませんでした。「鉄道員」の役目を一途に、生真面目に果たすことを優先したのです。何事もベストを尽くし、真摯な姿勢で取り組む「白い魔法使い」の健さんの生きざまと重なります。
それを描いた原作の浅田次郎さんも想定を超えた「蘇り」を見事に描いています。想定を超越したことに心惹かれる「白い魔法使い」の要素が色濃くにじみ出ています。
この「白い魔法使い」という紋章は「透明」になった瞬間、魔法の世界に誘導されるのです。
「我(われ)」と「時間」を忘れ、無我、空(くう)の世界へ入ったときに、三次元とはちがう時空間を体感する紋章ともいえるかもしれません。